自然を慈しみ、生き物を育みながら、緑の価値を紡ぐ街。

竹芝地区は浜離宮恩賜庭園、旧芝離宮恩賜庭園の歴史的な文化と融合した豊かな自然環境に隣接しています。また、竹芝埠頭などの東京湾の広大な海とのつながりが期待できる水辺環境が近接しており、都心部では希少な自然環境に囲まれています。

「東京ポートシティ竹芝 オフィスタワー」では、都心にありながらも豊かな自然に囲まれた立地特性を活かし、水と緑を感じながら働くGreen Work Style を提案します。また生物とのふれあい・農体験などを通して、環境教育や環境負荷の低減に取組んでいます。「雨・水・島・水田・香・菜園・蜂・空」の8つの景から成る「竹芝新八景」を展開することで、人々の生物多様性への認知と理解の向上を図ります。

「竹芝新八景」を通して緑豊かな環境づくりに努めると同時に環境教育、地域交流、情報発信を行うことで、日本の都市における生物多様性の取組みを発信していきます。

空の景

ビルの壁面にハヤブサやチョウゲンボウが営巣できる巣箱を設置

自然環境の変化により、ハヤブサやチョウゲンボウの営巣地が減少している中、都市部における人間と共生できる環境の回復と調和が課題となっています。当ビルでは営巣のための巣箱を設置し、レッドリストにも入る絶滅危惧種のハヤブサをはじめとする猛禽類の生息環境づくりに寄与します。猛禽類の生息は、天敵であるカラスやハトを忌避し、生態系のバランスを取り戻す重要な効果を持ちます。

蜂の景

花粉を運ぶことで生態系の中で重要な役割を担うミツバチ

生態系の中でのミツバチは送粉者として植物に実りをもたらす重要な役割を担っています。ミツバチは周辺環境や生き物同士のつながりを私たちに教えてくれる生物であり、世界中の都市でミツバチプロジェクトが行われています。竹芝地区の浜離宮恩賜庭園や旧芝離宮恩賜庭園といった豊かな自然はミツバチの重要な蜜源であり、ミツバチはその豊かな自然を保全する存在として活躍しています。

菜園の景

五感で季節の旬を感じることができる菜園

菜園は四季を通じて景観を維持することができるエディブルランドスケープ(食べられる景観)となっています。環境にやさしい自然栽培によって収穫された野菜がワークショップでの調理・試食によって味わえるなど、旬を感じる食育の場を提供します。

香の景

様々な形で香りを楽しむことのできるハーブガーデン

四季の変化を楽しむことのできるハーブガーデンは身近に緑を感じることができる景観の創出に貢献しています。また香りや花の美しさを楽しむだけでなく、食材としての利用やお香づくりなどを通して生態系サービスを五感で体験できる空間となっています。

水田の景

日本の稲作文化を、四季の変化とともに体験する水田

水田は景観の向上、食料供給、貯水による防災、生き物の生育・生息地など多面的機能を有しており、現代まで日本の歴史とともに存在してきました。

建物上の水田には温熱環境を改善する効果が期待されており、また当ビルでは環境にやさしい自然栽培がおこなわれています。

島の景

島嶼地域を代表する様々な植物を使った壁面菜園

伊豆諸島には暖地性植物、小笠原諸島には亜熱帯から熱帯性の植物が自生し、島嶼地域ではその温暖な気候と豊富な降水量を活かした観葉植物、切り葉・切り花、フルーツが生産されています。竹芝はこれら特産物が集まる島嶼地域の玄関口となっています。特産物の観葉植物やフルーツを壁面菜園として展示することで、島嶼地域の気候風土や自然環境を感じることができます。

水の景

小さな生態系を表現するアクアテラリウム

窒素ガスは大気中に約78%存在しており、土壌中のバクテリアの働きによって窒素化合物へと変化することで植物に吸収されます。食物連鎖と排泄および生物の死骸が分解されることによって窒素は形態を変えながら自然界を循環し、窒素循環が成り立っています。このアクアテラリウムにおいても自然界と同様、魚の排泄物が植物の栄養源となることで窒素循環の様子を表現しています。

雨の景

雨水を貯留し、ゆっくりと地下へ浸透させるレインガーデン

21世紀は「水の世紀」ともよばれ、持続可能なまちづくりのために健全な水循環の推進が重要視されています。健全な水循環とは水の効率的な利用・水質改善・水辺空間の整備など多岐にわたり、水害発生の防止もその一つです。水害防止には雨水の地下浸透が有効な手段の一つであり、レインガーデンは雨水の地下浸透だけでなく景観向上・水質浄化も期待できる多機能型の緑地です。

アクセス

東京都港区海岸一丁目7番1号